山県旧舞六調子   十二神祇舞   高田新舞八調子


四方祓
塵倫
鐘馗
天の岩戸
八岐大蛇
 ◇ 四方祓

神楽の奉納にあたり一番初めに舞う神楽で、神楽殿の四方を清め、舞殿に四方の神々のご降臨(こうりん)を願う神楽舞で、神楽団員・一般観覧者も祓い清め、神楽舞を滞りなく繰り展げる最初の儀式舞。
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 ◇ 塵倫






 


第十四代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の時代に、異国から日本征伐を企て数万の軍兵が攻めてきたが、その中に塵倫といって身に翼があり、雲にのり虚空を自由に飛び廻る神通自在の代将軍がおり、 国々村里を荒らし多くの人民を滅ぼしていた。
そこで天皇は、天照大神のご神徳と弓矢の威徳をもって、従者に高麻呂を従え塵倫に立ち向かった。激しい戦いのなか天皇の射た矢が塵倫に命中、雲の彼方へ落ちてゆき敵の兵は衰退していった。日ノ本の国の危機を救い、天下泰平、民安全の世を造りあげた仲哀天皇を讃える神楽である。
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 ◇ 天の岩戸

弟素戔鳴尊の悪行にお怒りになった天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れてしまわれ、世の中が常闇になりました。困り果てた天児屋根命(あまのこやねのみこと)、天太玉命(あまのふとだまのみこと)をはじめ八百万の神々は天の岩戸の前で天鈿女命(あまのうづめのみこと)に神楽を舞わせました。
神楽の賑わいに不思議に思った天照大御神が少し岩戸を開いたところに天手力男命(あまのたちかろうのみこと)が岩戸を切り開き、天照大神を迎えだし世の中が再び明るさを取り戻したという物語です。
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 ◇ 八岐大蛇

高天原(たかまがはら)を追われた素戔鳴尊は、出雲の国 簸(ひ)の川の川上で嘆き悲しむ足名椎・手名椎老夫妻と奇稲田姫に出会う。その訳を尋ねると、七年間に七人の姫を大蛇に取られ、一人残った奇稲田姫も今夜、大蛇に取られてしまうと言う。
そこで素戔鳴尊は、大蛇の好むという酒を用意させ、酒樽の中に姫の姿を映し、大蛇に毒酒を飲ませ、酔いつぶれたところを十握(とつか)の剣で退治する。
大蛇の尾の中から出てきた剣を「天の群雲の剣(あめのむらくものつるぎ)」と名付け、天照大神(あまてらすおおみかみ)に捧げ、めでたく奇稲田姫と結婚するという物語である。
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