◇ 塵倫

〜登場人物〜
中津彦(なかつひこ)
高麻呂(たかまろ)
塵倫(じんりん)
第十四代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の時代に、異国から日本征伐を企て、
数万の軍兵が攻めてきたが、その中に塵倫といって身に翼があり、雲にのり虚空を自由に飛び廻る
神通自在の代将軍がおり、 国々村里を荒らし、多くの人民を滅ぼしていた。
そこで天皇は、天照大神(あまてらすおおみかみ)のご神徳と弓矢の威徳をもって、
従者に高麻呂を従え塵倫に立ち向かった。
激しい戦いのなか天皇の射た矢が
塵倫に命中、雲の彼方へ落ちてゆき
敵の兵は衰退していった。
日ノ本の国の危機を救い、天下泰平、
民安全の世を造りあげた
仲哀天皇を讃える神楽である。 |